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20241208道の教職員の集い関東ブロック大会

立教187年12月8日(日)「道の教職員の集い第50回関東ブロック大会」を神奈川教務支庁にて開催致しました。関東地区から集まった参加者は33名でした。
 初めに参拝者全員で鈴木康之布教部長を芯に座りづとめをし、その後部長より、「年祭に向けて、ようぼくが勇んで道具衆としての役割を果たす上で、今日の講演会の重要性」をお話くださいました。
 次に、渡辺茂関東ブロック長より「道の教職員の役割と意義」についてのお話がありました。また、水野敏計神奈川教区代表世話人から「今日の講演会がお道の陽気ぐらしをしていく上で欠かせない講演になる」事を強調しました。
 講演の福井裕子先生は、現在世田谷区の公立の小学校の教員をしています。『「ほめ日記」ー人の良さを引き出すー』と題して講演をしてくださいました。
 「ほめる」と聞いて日本人は、人を褒めると考えがちです。ところが、この根本的なところが違います。お道でよく言う「陽気ぐらし」ですが、これに近づくためには、まず、自分の良さを認めることを大切にします。謙遜する文化なので、最初は戸惑います。しかし、自分の良さを見つけていくために、短い文で日記を書きます。なかなか見つけにくいので、最初は先生が書いた「ほめ言葉の例文」から書きます。すると、繰り返すうちに脳から、快楽物質の「ドーパミン」が出てきます。これによって、心の安定が保たれます。
 心が安定してくると、周りが見えてきます。周りの人の「ほめる」ところを探します。教室の雰囲気も変わり始めます。こうして少しずつ人の良さに気付き始めたところで、本人の了解を得て、人の良い所を発表します。人に認められると「やる気」が出ます。
 軌道に乗ってきたら一週間に一度家に日記を持って帰り、保護者に感想を書いてもらいます。つまり、親、子ども、教師のトライアングルの連携での「ほめ日記」が出来てきます。当然保護者からのクレームが減っていきます。「うちの子こんないいところがあったんだ」と、成績ばかりに目がいきがちな親に我が子の良さを認めてもらうことになり、三者の関係がスムーズになります。
 休憩を挟んで、皆さんから寄せていただいたアンケートをもとに、福井先生が答えてくださいました。
「高校の教師をしていて、ほめることは大切だと分かっていても、ついつい悪い所に眼がいってしまう。どうすればいいですか?」「ダメ出ししても、心は強くならない。まずは、先生自身がほめ日記を書いてください。」と。参加者は悩みや迷いを書いています。それを一つ一つ丁寧に答えてくださいました。対応の仕方がとても誠実でお人柄が出ていました。
 この後、参加者一人ひとりが「ほめ日記」を書き、発表しました。「今日の帰りに百円ショップに寄ってノートと三色ぺンを買って今日からほめ日記を始めます」という方や「私もこれから自分のいいところ探しをします」という方が多かったです。
 11時から15時までの講演でしたが、皆さん満足してお帰りになりました。
 今回この講演会を教区の池見先生のご協力でネット配信していただきました。教友から、「素晴らしい講演だった。自分もこれから、自分をほめていきたい。とてもよい勉強をさせていただいた。横浜までは行けないが、今日のような講演会をこれからもネット配信していただければ。」というメッセージをいただきました。
 多くの方のご協力により、会ができましたことを厚くお礼申し上げます。

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